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館長からのメッセージ

館長からのメッセージ

図書館長

福士秀人

 

「図書館」と聞いたときにみなさんはどんなことを思い浮かべますか。本がたくさんあり、静かに読書をするところでしょうか。わからなことがあったときに、調べるところでしょうか。

 ここで、「図書館」という言葉の起源をさぐってみると、この「図書館」という日本語は明治時代につくられた言葉のようです。それまで、日本では本が集められたところを「文庫」、「書府」,「書庫」などと呼んでいたようです。外国語についてみると、Online Etymology Dictionary によれば、英語の「library」は本がある場所のことで、古フランス語のlibrarie から英語になったとされ、librarie はラテン語のlibrarius(本に関すること)やlibrarium(本棚)からきており、こららはliber(本、紙、羊皮紙)に由来するようです。さらにliber はもともとは「木の樹皮」を意味していたとも書かれています。
一方、フランス語やスペイン語では、それぞれbibliothèque やbiblioteca というそうです。これらはいずれも「bible」に由来するそうです。この「bible」が何か、みなさんはよくご存知でしょう。「図書館」という一つの言葉から、世界が広がることがおわかりになるでしょう。さらに日本語としての「図書館」、さらに加えて「本」の語源をさぐると、もっとおもしろいことがわかってきますが、それを図書館で調べることは皆様にお願いすることにいたします。まさに「図書館」はこのように世界を広げることができる場所と言えます。

 さらに、情報の電子化により、より自由に使える大きな空間も図書館は得ることことができました。人類が築き上げてきた知的財産がぎっしり詰まっているとも言える図書館に、新しい空間が加わったのです。例えば、電子ジャーナルやデー タベースです。電子化された情報と従来の本を集めた場所としての図書館が融合した新しい図書館を発展させ、築いていくのは、この図書館を使う皆さんです。

 古いように見える本にも新しい発見がたくさんあります。本をとりだし、自由な空間で新しい出会いをしてください。図書館は皆さんが使いこなすことで、さらに生き生きとした図書館になります。ぜひ図書館に来て、使ってください。